6月7〜8日、太平洋上の公海で、中国空母「山東」のJ‑15戦闘機が、海上自衛隊P‑3C哨戒機に最接近約45メートルまで異常接近したと日本政府が発表。深刻な懸念から中国に抗議し、再発防止を強く要求しました。
1. 接近の詳細
6月7日(土曜日)、中国空母「山東」から発進したJ‑15戦闘機が、自衛隊P‑3C哨戒機を約40分にわたり追尾し、最接近距離は約45mでした。また6月8日には約80分間の追尾と、900m前方横切りも確認されました。
2. 政府の対応と声明
林芳正官房長官は記者会見で「深刻な懸念」を表明し、「領海・領空を断固守る」と声明。日本政府は外交・防衛ルートを通じ、中国に再発防止を正式に申し入れました。
3. 背景と国際的文脈
今回の事案は、中国空母「山東」と「遼寧」が初めて太平洋で同時展開したタイミングに重なり、日本や台湾などは「中国の海空域プレゼンス拡大の意思表示」と見ています。
4. 専門家・メディアの視点
専門家からは「偶発的衝突の危険があった」「挑発的行動」と警鐘が上がっています。報道では今後の日中間の軍事バランスに注意が必要と報じられています。